• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

いんげん豆類摂取による脂質・糖質代謝異常改善効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23700922
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

瀬尾 誠  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (10406473)

キーワードいんげん豆 / 高脂肪食 / 脂肪肝 / 脂質代謝 / 糖質代謝 / アディポサイトカイン / シグナル伝達
研究概要

平成 24 年度は、高脂肪食およびうずら豆抽出物を摂取したマウスより採取した血清および肝臓などの組織検体を用いて病理組織学的検証を行い、さらに脂質・糖質代謝改善効果の詳細な分子作用機構の検討を行った。
まず、肝臓のパラフィン包埋切片および凍結組織切片を作成し、 HE 染色と脂肪染色を行い、うずら豆抽出物摂取による病理組織学的な改善効果を検証したところ、高脂肪食摂取により肝臓への過剰な脂肪滴蓄積や個体によっては繊維化まで観察されたのであるが、うずら豆抽出物摂取により、それらは顕著な改善効果が認められた。
そこで、うずら豆抽出物摂取による脂質・糖質代謝改善効果の詳細な分子作用機構の検証を行った。肝臓より抽出した total RNA およびタンパク質を用い、PCR アレイ、リアルタイム PCRおよびウェスタンブロッティングにより解析したところ、主にトリグリセリド合成系酵素、コレステロール代謝系酵素およびリポタンパク質代謝関連タンパク質が、うずら豆抽出物の摂取により、正常状態にシフトするように変動していることが確認できた。また、血清中のアディポサイトカイン分泌パターンにも、正常状態への改善傾向が認められた。
さらに、うずら豆抽出物の摂取が、脂質・糖質代謝に関連する核内転写因子やシグナル伝達経路のどこに作用しているのかを検証したところ、核内転写因子では、 peroxisome proliferator-activated receptor alpha/gamma および liver X receptors の活性化、また、シグナル伝達因子に関しては、extracellular signal-regulated kinases 、 Jun-N-terminal kinasesおよび AMP-activated protein kinaseのリン酸化の制御に関与している可能性が示唆された。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi