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2012 年度 実績報告書

食品中メイラード反応生成物の生成機構および生体内における消化・吸収性に関する解明

研究課題

研究課題/領域番号 23700925
研究機関日本女子大学

研究代表者

山口 敬子  日本女子大学, 家政学部, 助教 (00440074)

キーワードメイラード / 糖化ペプチド / 糖化タンパク質
研究概要

食品の加工・貯蔵・調理の過程において、タンパク質は糖などによりメイラード反応を起こして修飾タンパク質を生じる。これまで修飾タンパク質の栄養学的な研究は数多く行われきたが、メイラード反応生成物の生成機構や生体内における修飾タンパク質の消化・吸収性に関する研究はあまり行われていない。そこで23年度は、β-ラクトグロブリンの構造中に含まれるペプチドを用いてグルコース修飾反応の解明を行った。また、食品中AGEsの生成についても明らかにすることを試みた。24年度は引き続きペプチドのグルコース修飾パターンの解析を行い、さらにβ-ラクトグロブリンを用いてグルコース修飾タンパク質のin vitroおよびin vivoにおける消化・吸収性について検討した。
グルコース修飾ペプチドの修飾パターンについては、ペプチドLEKFDKALKAよりペプチド1分子当りグルコース1分子および2分子によって修飾されたペプチドの存在が明らかとなり、グルコース結合部位が異なる複数の修飾ペプチドが生成していることが示唆された。またペプチドLEKFDよりペプチド1分子当りグルコース1分子によって修飾されたペプチドの存在が明らかとなり、さらにピリリウムイオンまたはヒドロキシメチルフリリウムイオンである可能性が示唆された。
食品中におけるAGEsの生成については、CMLの定量および蛍光性の度合いによって明らかにした。牛ひき肉を用いてオーブン焼きおよびフライパン焼きにより加熱した結果、フライパン焼きではCMLや蛍光性物質の生成が認められたがオーブン焼きではあまり認められなかった。
グルコース修飾タンパク質のin vitroおよびin vivoにおける消化・吸収性については、in vitroでは修飾タンパク質が未修飾よりも消化しにくい結果であったのに対し、in vivoでは修飾タンパク質が未修飾よりも速やかに消化・吸収された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Determination of furosine and fluorescence as markers of the Maillard reaction for the evaluation of meat products during the actual cooking condition2012

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Keiko, Nomi Yuri, Homma Takeshi, Kasai Midori, Otsuka Yuzuru
    • 雑誌名

      Food science and technology research

      巻: VOL.18 ページ: 67-76

    • DOI

      doi:10.3136/fstr.18.67

    • 査読あり
  • [学会発表] Determination of furosine and fluorescence in cooked meat2012

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Keiko, Otsuka Yuzuru
    • 学会等名
      9th International Symposium on the Maillard Reaction
    • 発表場所
      Nancy, France
    • 年月日
      20120916-20120920

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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