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2011 年度 実績報告書

食塩感受性高血圧における交感神経の役割と遺伝子機序の解明を目指す世界データの解析

研究課題

研究課題/領域番号 23700939
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

田口 崇  武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 助手 (50449005)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード食塩感受性高血圧 / GNB3 / GNAS1 / 心拍
研究概要

これまでの解析によってguanine nucleotide binding protein beta polypeptide 3(GNB3)の遺伝子多型は、Gタンパクを介したシグナル伝達が食塩摂取依存的に交感神経を刺激して、心拍数を制御する事を示唆した。今年度はさらにGM33と複合体を形成しシグナル伝達に関わるguanine nucleotide-binding protein alpha-stimulating activity polypeptide 1(GNAS1)を標的にWHO-CARDIAC研究で収集した疫学データと保存血液試料を用い解析を進めた。日本人の集団においてはGNAS1遺伝子多型がリスク型102名、非リスク型114名であった。しかしながらGNAS1の遺伝子多型は日本人において収縮期および拡張期血圧に影響しないことを明らかにした。さらにGM33の解析で明らかにした食塩排泄量を基準とした食塩摂取量依存的な遺伝子多型による心拍数の差異は、GNAS1の非リスク型とリスク型において見られず、またGFB3のリスクに対する影響も見られなかった。したがってGNB3の食塩摂取依存的な心拍数の変化はGNAS1の遺伝子多型と無関係であり、Gタンパクを介したシグナル伝達に必ずしも依存していないことを示唆した。このように食塩摂取がGNB3を介して交感神経を活性化し心拍数を制御する可能性を示唆し、食塩感受性高血圧に新たな知見を加えた。

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公開日: 2014-07-16  

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