食品の抗酸化能データベースの構築について検討し、以下の成果を得た。 (1)食品の抗酸化能測定方法であるORAC法の測定結果が希釈倍率に影響されることを明らかにし、方法を改良して分析精度を向上した。(2)肉、魚類等の動物性食品の中には、野菜、果物類に匹敵する抗酸化能を有する食品があることを明らかにした。(3)動物性食品の抗酸化能に寄与する物質として一部のアミノ酸が考えられることを示した。(4)調理により抗酸化能が増加する場合と減少する場合があることを示した。 今後、食事からの抗酸化物質の摂取が健康に及ぼす影響を明らかにするための疫学研究の基礎データとなる食品の抗酸化能データベースを更に拡充したい。
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