• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

ICT支援型学習環境・空間が教員の教授行為に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23700968
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 明子  東京大学, 教養学部, 特任助教 (20588230)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードICT利用 / ICT支援型教室 / スタジオ型教室 / 教授行為 / 学習環境
研究概要

本研究の目的は,近年増えているICTを取り入れた学習環境・空間で授業を行う教員を対象に,教員の授業方法や教育観,学生観,ICTを取り入れた学習環境・空間における授業への意識等を調査するものである.本研究では,ICTを取り入れた学習環境・空間として,ICT機器があるスタジオ型教室,ICT機器がある普通教室,遠隔学習環境といったものに焦点を当てる.こうした学習環境・空間で授業を行う教員の授業方法や教育観等をみることで,従来の学習環境・空間とICTを取り入れた学習環境・空間の類似点と相違点を明らかにすることを目的とする.すなわち,革新的な学習環境がもたらす教員への影響を明らかにすることで,ICT支援型学習環境・空間の意義と課題を確認する. 本年度は,(1)ICTを装備したスタジオ型教室における調査の準備,(2)遠隔学習環境における教員の授業準備に関する分析,(3)研究動向の調査 を行った.(1)ICTを装備したスタジオ型教室における調査の準備:次年度,調査を実施するため,調査対象者(調査校)の選定を行った.調査校としては,ICTが装備されたスタジオ型教室を要する中学校を予定している.また,調査項目の検討を行った.(2)遠隔学習環境における教員の授業準備に関する分析:遠隔学習環境において,教員がどのように授業準備を行なっているのかについて分析した.(3)研究動向の調査:学習環境,ICTの教育利用,授業研究の関連学会において研究動向を調査した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

早ければ23年度中に調査開始予定だったものが24年度に調査開始となったが,研究計画にそれほど大きな影響はないと判断した.また,そのほか本研究にかかる事項については,順調に進んでいるため,「おおむね順調に進展している」とした.

今後の研究の推進方策

調査準備を継続して進め,調査校の受け入れ体制等,状況が整い次第,調査を開始する.調査は,ICTが装備されたスタジオ型教室を利用している教員を対象とする.本調査の前に,スタジオ型教室そのものの特徴や機能性,利用状況を併せて調査する.質問紙調査やインタビュー調査にくわえて,可能な限り授業観察,授業記録を行い,あらゆる視点から分析できるようにする.また,調査と併行して分析を進める.

次年度の研究費の使用計画

次年度は,研究の調査と分析期間として双方を行う.当初,調査開始時期を本年度中としていたが,次年度開始となった.そのため,本年度未使用であった調査旅費,調査協力者への謝金といった研究費については,次年度において使用する.また,調査において使用する設備・機材の一部を本年度中に購入できなかったため,次年度において購入し,調査環境を整備する. また,次年度は調査に加えて分析も行うため,分析環境の整備として研究費を使用する.さらに,研究動向の調査,成果報告のための旅費,学会参加費,別刷代や資料費ため,研究費を使用する計画である. 以上より,次年度は,調査,分析,研究動向調査,成果報告のために研究費を使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 遠隔交流学習における教員の授業準備に関する分析ー「超鏡」による大阪と大分の小学校間の実践をもとにー2011

    • 著者名/発表者名
      中澤明子・奥林泰一郎・前迫孝憲
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      2011年10月29日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi