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2012 年度 実施状況報告書

ICT支援型学習環境・空間が教員の教授行為に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23700968
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 明子  東京大学, 教養学部, 特任助教 (20588230)

キーワードICT活用 / 総合的な学習の時間 / ICT支援型教室 / スタジオ型教室 / 教授行為 / 学習環境 / 授業設計
研究概要

本研究は,ICTを取り入れた学習環境・空間で授業を行う教員を対象に,教員の授業方法や教育観といった意識等を調査するものである.本年度は,(1)対象校における調査,(2)研究成果の中間報告,(3)関連研究の資料収集 を主に行った.
(1)では,書画カメラや複数プロジェクタといったICTを備えるスタジオ型教室に加え,生徒1人につき1台のiPad端末を利用可能な首都圏の中学校をフィールドとし,そこで行われる中学校1年生の「総合的な学習の時間」を対象に調査した.具体的には,対象授業の記録(動画,静止画,授業資料収集)と教員へのインタビュー調査を行った.教員へのインタビュー調査は,1学期終了時の2012年7月と年度末の2013年3月に実施し,調査項目は授業設計時・実施時の困難点や工夫などであった.とりわけ,対象授業は,教員3名によるチーム・ティーチングであったため,授業準備や授業中の役割分担といった点についても聞き取りを行った.1学期終了時のインタビュー調査の結果については,研究途中段階の成果の中間報告として学会で発表した((2)で詳細を述べる).
(2)では,2回の教員インタビューのうち,1学期終了時のインタビュー調査の内容を分析し,研究成果の中間報告として日本教育工学会全国大会において発表した.1学期終了時のインタビュー調査の結果,生徒が1人1台のiPad端末を使用する授業では,教員が生徒の成果に気づきやすいという利点がある一方,作業進捗や発問を予想しにくいことや,時間配分の設定が困難であることがわかった.
(3)では,関連学会やセミナーに参加し,資料収集を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は,今年度は分析まで終え,最終成果報告を行う予定であった.しかし,調査期間を延長したため,インタビュー調査の実施時期が年度末となり,分析と最終成果報告を完了することができなかった.調査期間を延長したのは,分析対象となる授業事例や教員の意識やその変化をより深く探るためであった.
以上より,分析と最終成果報告を次年度へと繰り越すことになったものの,調査期間を延長したことでより良い研究成果へと繋ぐことができると考えている.

今後の研究の推進方策

本年度の調査で得たデータ,資料の分析を進め,最終成果報告を実施する.分析をなるべく早い時期に完了し,最終成果報告を行いたい.分析においては,時系列の経過に伴う教員の変化や,ICTを活用した授業における授業設計や実施への参考となる知見を明らかにするよう努める.

次年度の研究費の使用計画

当初,分析と最終成果報告を今年度中に完了する予定であったが,調査期間を延長したことで,分析と最終成果報告を次年度に繰り越す形となった.そのため,分析と最終成果報告の研究費を本年度ではなく,次年度に使用することになった.よって,次年度は,分析と最終成果報告のために研究費を使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 中学校向けICT支援型学習空間での授業に関する教員へのインタビュー調査

    • 著者名/発表者名
      中澤明子・重田勝介・福山佑樹・福嶋俊・近藤麻紀子
    • 学会等名
      日本教育工学会 第28回全国大会
    • 発表場所
      長崎大学

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公開日: 2014-07-24  

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