本研究では,学習ストラテジーの獲得と自律的な学習の促進を目的とした,日本人大学生向けのEAP(English for Academic Purposes)教材の設計及び開発を行った.教材は15ユニット分をオンライン上に構築し,eラーニング教材だけでなく,ブレンド型学習用の教材としても利用できるものを設計した.また,要約や議論,発表といった発信型や技能統合型のタスクを多く取り入れた.対照群と実験群を対象としたアクションリサーチの結果,学習履歴やタスクに関する達成度の評価や助言を可視化し学習者に提示することにより,学習ストラテジーの活用とタスクの達成度,学習意欲の喚起に効果があることがわかった.
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