研究課題/領域番号 |
23700988
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
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キーワード | ピアリヴュー / 教授学習支援 / 科学的思考力 / 英作文教育 |
研究概要 |
前年度につづき、教育現場における批判的思考力と表現力の向上策として効果があるとされているピアリヴュー活動を授業に採用し、ピアリヴュー・システムの構築の際に鍵となる、エッセイ作成時に発生し得る問題の分析を行った。論理的構成が整った文書を英語で作成する能力を育成することは、英語を専門としない理科系の大学生にとって、学術成果の国際発信と今後の科学振興のために極めて重要だという考えてに基づいている。 課題の違いによるピアリヴューの効果の検証のほか、ピクトグラムとピアリヴューを利用した新しい作文教育法を試み、米国やスペインで開催された国際会議でその成果を発表した。また、以前から継続して行っていた、正規化圧縮距離を用いた成果物の分類の研究成果とピクトグラムを用いた手法との比較も行った。これまでの研究成果は、国際会議や国内の学会、研究会及び雑誌等で既に発表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ソーシャルメディアを利用したリヴュー実験から、ピクトグラムを利用した新しいピアリヴュー法の実験に変更したが、以下の分析を既に行っており、ほぼ計画通りに進んでいる。 ・ピクトグラム・ネットワーク(ピクトグラムによる作文の要旨表現)の作成時に発生し得る問題の分析 ・ピクトグラムを利用したリヴュー法とこれまでのリヴュー法との効果の違いの分析 ・被験者の専門と課題内容の相違によるピアリヴューの効果の分析
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今後の研究の推進方策 |
電子掲示板でのリヴューを行い、従来のピアリヴューでのコメントと比較し、デジタルメディアを導入した際の学習効果を分析する。また、リアルタイムで会話ができるチャットシステムを活用し、対話記録のテキスト分析を行う。 当初の研究計画にはなかった、ピクトグラム・ネットワークを使った新たなピアリヴュー法の実験においては、iPadでも実験を行う。 今後はブログやツイッター等のソーシャル媒体を利用したリヴューを行い、その過程を公開することにより、異なる分野の学習者が参加しやすい環境におけるピアリヴューの効果のほか、公開することの効果やメディアの特性である匿名性の程度による学習効果等を分析する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に、国際会議や国内の学会での研究成果発表のための旅費と参加費及び研究打合せ費用に研究費を使用する予定である。その他には、被験者への謝金、資料共有用のネットワークサーバや消耗品に使用する予定である。
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