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2012 年度 実施状況報告書

複合的表象手段によるe-ラーニングコンテンツ構成法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700993
研究機関静岡産業大学

研究代表者

永田 奈央美  静岡産業大学, 情報学部, 講師 (50582293)

キーワードコンテンツ構成法
研究概要

本研究の目的は、複合的表象手段によるe-Learningコンテンツの構成法を探究することである。そのため、図と文章の意味的関係性とシナジー効果を分析すること、音声付加コンテンツの構成法を検討すること、動画コンテンツの文脈構成法を検討することを下位目的として研究を遂行している。24年度は、音声付加コンテンツの分析法と構成法の検討、動画を組み込んだ文脈構成法の検討を行った。具体的には、文章と音声のシナジー効果を測定し、フレーム構造分析ツールを開発し、動画コンテンツの文脈位置効果を測定した。また、機能的文脈分析ツールを開発した。さらに、表象手段の意味的関係性によるコンテンツ構成を行った。そこで、図の内縁的情報と外延的情報を求めることが必要となったため、基礎実験を行った。その実験結果を形態素解析し、要素間の意味的関係性を分析し、システム設計書にまとめた。さらに、分析データを、セマンティックWeb技術によって3次元のグラフに可視化するシステムを開発した。このシステムをLMS(Learning Management System)と連携させ、教授ストラテジーによるコンテンツを組み込み、実践することを検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

24年度は、実験及びシステム開発を中心に研究を行った。このシステムを実験的に運用し、問題点を明確にするところまでを目的としていた。しかし、システム開発が当初の予定よりも時間がかかり、かつ不具合が生じたため、実験的運用を行う事が出来なかった。不具合の問題点は解決したので、25年度に実験的運用を行い、評価分析を行う予定である。また、その結果を論文にまとめ研究報告したいと考えている。

今後の研究の推進方策

今後の研究は、動画コンテンツの文脈構成法を検討すること、コンテンツ構成の知識を蓄積するデータベースの構築をすることである。図と文章、音声で構成されたコンテンツへ動画を組み込み、動画フレームの配列位置を検討する。動画コンテンツのストーリ性と文脈間の意味的関係性を観点として、シナジー効果を高める文脈構成法を追究する。さらに、文脈間の意味的関係性による「機能的文脈分析法」(既に本研究で提案している)の手続きを整理し、有効性と妥当性を検証する。上記の実験から見出された知見を基に、データベースを構築する。「学習対象者」、「学習目的」、「学習内容」、「それらに対するコンテンツ構成法」を知識(Know-how)として蓄積する。これらの成果を国内外の学会で報告する。具体的には、国内の学会(教育システム情報学会、日本教育工学会、電子情報通信学会)、国際会議(IEEE-ICALT、IFIP-ITEM、IASTED-WBE、AACE-e-Learning等)で発表し、国際レベルでの成果を報告し評価を得る。

次年度の研究費の使用計画

次年度はデータベースを構築することを予定している。そのためのパソコン機器、ソフトウェアを購入する。また次年度は、本科研の最終年度であるため、研究成果を研究発表、論文投稿する。この際、発生する旅費に利用する。

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公開日: 2014-07-24  

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