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2012 年度 実績報告書

劣化した映画フィルムを安全に複製するプリンター機構の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23701017
研究機関神戸大学

研究代表者

板倉 史明  神戸大学, その他の研究科, 准教授 (20415623)

キーワード映画 / フィルム / 復元 / 劣化 / プリンター / XYステージ
研究概要

最終年度である平成24年度は、センサーによるフィルムのユレ(ズレ)の検知し、撮影するフレームの自動補正機構について開発を行った。
今年度はセンサーを用いた画像処理システムを応用し、35mmフィルム用のフレーム自動補正装置の試作品を完成させ、新しいテスト用35mmフィルムを用いた位置補正の精度を確認する検証作業を実施した。具体的には、センサーの基準点を設定したあと、35mmフィルムのパーフォレーションを位置センサーによって検知させ、設定した基準点からフレームがどれだけ移動したのかを測定する。そして撮影カメラを設置した可動式XYテーブルを測定値に合わせて自動的に動かして撮影することで、ユレが軽減した画像をうることが可能になる。今後はユレを最大限抑えられるようにセンサーとXYテーブルの連動精度を高めるとともに、新品フィルムだけでなく劣化したフィルムにも対応できるように改良を加える計画である。さらに、今年度は完成しなかった劣化フィルムの送り出し機構も今後完成させ、実際の劣化フィルムの画像撮影に役立てたい。
なお、開発にあたり、部品の加工と組み立てについては城田精機株式会社の協力を、また位置補正の機構の検証実験については株式会社IMAGICAウェストの協力を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 映画史における<異本>とフィルム復元―伊藤大輔作品を中心に2013

    • 著者名/発表者名
      板倉史明
    • 雑誌名

      『歴史評論』

      巻: 753 ページ: 3-19

  • [雑誌論文] 日本アニメーションにおけるスタイルと演出――草創期から第二次世界大戦まで2013

    • 著者名/発表者名
      板倉史明
    • 雑誌名

      『交錯する映画――アニメ・映画・文学(映画学叢書)』ミネルヴァ書房

      巻: - ページ: 3-30

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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