現行の学芸員養成課程のメディアリテラシー教育においては、映像の制作およびアーカイブ化を行う実践的な教育が十分にはなされていない。また、博物館では映像制作を外注し、学芸員が自ら映像制作を行うこともほとんどない。このため、撮影した映像資料・素材のアーカイブ化も体系的に行われていないのが現状である。本研究では、映像資料を扱う学芸業務をカバーする学芸員の養成が必要だと考え、映像の制作とアーカイブ化に関する知識とスキルを兼ね備えた学芸員を養成するための教育プログラムを開発した。将来的には、高度な映像の制作能力やメディアリテラシーを備えた上級学芸員へのステップアップを目指したリカレント教育への応用を視野に入れている。
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