研究概要 |
環境省の汽水・淡水魚類レッドリスト(2007)で準絶滅危惧に指定されているトビハゼの広島県における生息状況を定量的に評価する野外調査を実施し,その成果を大学博物館を媒介として発信する環境教育プログラムを実施した.広島県沿岸部において 11 年ぶりに同種を確認したが,その分布は県東部に集中しており,同種の生息が危機的な状況にあることが明らかとなった.プログラムを通じて干潟の生物多様性・浄化能の重要性を周知し,レッドデータブックひろしま(2011)へ同種が掲載されるなど大学博物館の調査研究・情報発信力を活用した環境教育の実践例を示した.
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