研究課題
若手研究(B)
主に明治から1950年代までに採集された干潟性生物標本を博物館等で探索することで、東京湾と大阪湾での過去の生物相、特に貝類相の再構築を試みた。得られた標本記録から、高度経済成長期以降に減少が著しい種として東京湾で19科32種、大阪湾で10科17種が抽出された。減少の説明要因として、干潟及びヨシ原の面積縮小がその一つとして推測された。さらに、これらのデータを大阪湾における地域レッドリストの策定、及び市民参加型調査のテーマ設定に活用した。
底生生物学