都市域での自然系エコミュージアム形成・持続的運営に有効な手法を明らかにするために、兵庫県南東部に位置する東お多福山草原にて、(1)運営に参画する人材、(2)目標の共有化、 (3)官民の支援、(4)場の魅力向上、(5)場に関する専門知識のパッケージ化、(6)利用者獲得の6条件を整える様々な事業を試行した。結果、上記条件を整えるためには、賛同者を束ねる組織を結成すること、計画を策定し文書として公にすること、環境学習教材などを作成し目標像の見える化を行うこと、適切な生態系管理による生物多様性の維持向上、ガイドブック作成による知識の集約とその内容を伝授するための講座実施が有効であることが確かめられた。
|