航空機レーザー測量(LiDAR)による高解像度の数値標高モデル(DEM)を初期条件として用いることができる,汎用性が高くシンプルなプロセスベース型の地形シミュレーションモデル(LEMs)の構築に取り組み,その性能を評価するために日本の現実地形への適用を行った。 開発したLEMsは,約100平方キロメートルの流域を対象として,空間解像度25m程度のDEMを初期条件として用いた場合には,現在の地形学の知識に照らしてある程度信頼できるシミュレーションを行うことができた。一方で,より高解像度のDEMを初期条件とするLEMsを構築するには,流域処理アルゴリズムの問題を解決すべきであることが明らかとなった。
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