生体内において血管内皮細胞が内皮間葉分化転換(EndMT)により間葉系の細胞になることで心疾患やがんの悪性化に関わることが示されている。本研究においてはEndMTがどのような分子機構でこの現象を引き起こしているかを検討した。成果としては、内皮細胞MS-1においてEndMTを誘導する代表的な分子であるTGF-βによりMRTF-Aという転写因子の発現および核内への移行が可能になることにより間葉系の代表的な遺伝子smooth muscle alpha-actinの発現が誘導され、EndMTが引き起こされるというメカニズムを確立することができた。
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