現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本申請は、マルチオミクス解析を利用して、がん幹細胞特異的なバイオマーカーの新規探索技術を開発することを目的としている。 この技術を開発するためには、1. サンプルの前処理、2.解析手法の確立、3. 解析で得た候補分子のバリデーション、4.候補分子のマーカーとしての評価の4つを行なう必要になる。 初年度では研究計画通りに、1及び2を遂行した。この成果の一部は、査読付学術誌に掲載された(Proteomics, 2011, 11, p2275)。また、特許の出願も行なった(特願2011-179788)。さらに、この成果から派生した技術で新たなタンパク質抽出法も開発し、特許出願を行なった(特願2011-117334)。 本年度は、初年度に確立した解析手法の新たな応用を行い、そこから同定された候補分子のマーカーとしての評価を行っている。この成果の一部は、査読付学術誌に現在投稿中である。また、この成果から派生した技術は、査読付学術誌に掲載された(Proteome Science, 2012, 10, p19, BMC Research Notes, 2012, 5, p666)。 予定していた研究の遅延も認められるが、予想外の新たな進展もみられる。そのため本研究は「おおむね順調に進展している」と考えられる。
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