研究課題/領域番号 |
23701103
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
芳原 智恵子 大妻女子大学, 家政学部, 助手 (40597093)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 遺伝子治療 |
研究概要 |
学術論文としては、『Oncolytic plasmid:A novel strategy for tumor immuno-gene therapy』というタイトルでJ. Gene medicine に投稿し掲載された(2012; 14: 120-127.)。また、学会発表は、国際会議で2件(American Society of Gene & Cell Therapy 14th Annual Meeting;Seattle, Washington,USA,2011.5)、国内における学会では9件(第27回日本DDS学会:高分子イオン複合体を用いたサイトカイン徐放デバイスの創製とその抗腫瘍効果、第21回バイオ・高分子シンポジウム:ウィルス抗原遺伝子を用いたガン免疫治療の新しい考えかた、第17回日本遺伝子治療学会年次学術集会:Preparation Of Small Plasmid Complex For Cancer Therapy And Application To Medium Animal Clinical Study 他2件、アンチセンス・遺伝子・デリバリーシンポジウム 2011:微生物抗原遺伝子を用いた腫瘍免疫遺伝子治療システムの開発、第70回日本癌学会学術総会:微生物抗原遺伝子によるがん治療、第33回バイオマテリアル学会大会: 微生物抗原遺伝子を用いた新しい癌治療の試み 他1件)で口頭発表を行い、いずれにおいても高い評価が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
我々は以前、プラスミド/ポリエチレンイミン(PEI)二元複合体をポリアニオンでコーティングする事によって凍結乾燥後も活性を維持できる極微細な複合体粒子の調製に成功した。一方、近年発売されたPEI"MAX"は遺伝子導入活性が従来のものより数十倍高いが、これを用いた複合体は、凍結乾燥するとその活性が大きく低下した。そこで、凍結乾燥・再水和の条件を詳細に検討し、複合体形成時の調製溶媒を5 ~ 10 mMのリン酸緩衝液(pH 7.4)にし、さらにデキストランを添加することで、凍結乾燥・再水和後も調製直後と同等の高い活性が維持される複合体を得ることに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
上記のように、凍結乾燥後も高い発現効率を示す複合体を調製する事が出来たので、(i) レポーター遺伝子を用いた生体内における発現効率の評価、(ii) マウスにおける治療効果、および(iii)イヌ、ネコの臨床における原発性腫瘍に対する治療効果を調べる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
・培養細胞用試薬(培地、血清、細胞溶解液)等:400,000・実験用動物:500,000・研究成果発表旅費 100,000
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