研究課題
若手研究(B)
酸化ストレスセンサーシグナルであるKeap1-Nrf2経路の活性化は、生体防御系遺伝子群を誘導し発がん予防に有効であると考えられている。しかしながら、がん細胞におけるKeap1-Nrf2の活性化は生存の安定性獲得に貢献することが示唆されている。本研究において、Nrf2は癌の浸潤・転移に重要な役割を担うMMP遺伝子のプロモーター領域内に存在するAREを介して、直接転写を活性化することが明らかとなった。同様に、MMP遺伝子の発現誘導は、Keap1のノックダウンやNrf2活性化剤の添加によっても認められ、Keap1-Nrf2の活性化が癌の浸潤転移能を促進するという新たな側面が示唆された。
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PLOS ONE
巻: Vol.8, Issue 5 ページ: e63388
10.1371/journal.pone.0063388
Pathobiology
巻: 78 ページ: 239-252
10.1159/000328841