海洋乱流の計測は、乱流データの質を維持するために、従来、自由落下型の専用の測器を用いて行われてきた。しかし、観測には専門的な技術や観測時間が必要なため、乱流の現場観測は極めて希少である。本研究では、一般的な海洋観測機器(CTD)の架台に小型の乱流計測機器MicroRider6000を搭載し、質は劣るものの、低コストで大量にデータを取得する方式に着目した。この方式で観測された結果と従来の精度よく観測できる自由落下型の乱流計測器の観測結果を比較し、様々な条件のもとで観測されたデータの質を評価することでCTD架台搭載型の観測の限界と有用性を明らかにすることができた。
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