本研究では、統計的な手法を用いてモデル構造を簡略化していく客観的モデル簡略化手法を適用して日本全域などの広域を対象とした森林生態系の水利用に影響を及ぼすパラメータの抽出するモデルを作成する事を目的とした。既往の森林生態系モデルであるBiome-BGCに山地森林流域の流出特性を再現するために流出サブモデルを統合した。また、山地森林流域における流出再現や森林群落における蒸発散量推定に影響が大きいパラメータを特定し、客観的モデル簡略化手法を適用するためのパラメータ選定を行った。これにより、日本の森林が主に分布している山岳地域における水利用を評価するためのシステムが構築された。
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