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2011 年度 実施状況報告書

海洋上における半球規模の大気組成の変動要因の解明~衛星観測データの検証

研究課題

研究課題/領域番号 23710035
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

高島 久洋  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, ポストドクトラル研究員 (20469620)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード大気微量成分観測 / リモートセンシング
研究概要

平成23 年度は、海洋研究開発機構の研究観測船「みらい」で得られた太陽散乱光スペクトル観測データを用いて、エアロゾル・大気微量ガス成分 (二酸化窒素 NO2 など) をMAX-DOAS (Multi-Axis Differential Optical Absorption Spectroscopy) 法と呼ばれる地上からのリモートセンシング観測手法により、解析するためのデータ整理をおこなった。具体的には、太陽散乱光のスペクトル観測データに加えて、船の揺れデータ (roll・pitch角)、アクティブ型ジンバル上の揺れデータ、船の位置データ (緯度・経度・時間)、気象再解析データ (JCDAS, ECMWF Interim の風向風速、気温、ジオポテンシャル) の整理があげられる。 また「みらい」観測期間中の大気環境衛星観測データ (Aura 衛星搭載のOMIセンサーで得られた各種ガス成分データについてNASA と KNMI の2つの機関で解析しているデータ等) を取得するとともに、衛星観測データの整理を開始し、また取得した衛星データを前処理できる仕組みを構築した。 得られた船舶でのスペクトルデータから、スペクトル解析に利用できるデータの選別を開始し、また二酸化窒素については初期的な解析をおこない、予定通りの観測が行えていることを明らかにした。 しかしながら平成23年度の研究計画について、衛星観測データの取得・整理やデータの解析については計画よりやや遅れてしまう結果となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予算が遅れたことや震災にともなう節電のために「みらい」の観測スペクトルデータの解析が遅れているのと、衛星観測データの取得・整理もやや遅れている。

今後の研究の推進方策

今年度は昨年遅れている船上スペクトルデータの解析を早急に済ませるとともに、比較対象である衛星データの取得・整理を急ぐ。

次年度の研究費の使用計画

昨年度から遅れている解析を行う環境を整えるために、新たにコンピュータ等を導入するとともに、平成24年度計画していた計画内容にそった研究を遂行、および研究成果を取りまとめ・成果発表に関連した研究費を使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] NO2 observations over the western Pacific and Indian Ocean by MAX-DOAS on a Japanese research vessel2011

    • 著者名/発表者名
      Takashima, H., H. Irie, Y. Kanaya, F. Syamsudin
    • 雑誌名

      Atmos. Meas. Tech. Discuss.

      巻: 4 ページ: 6069-6095

    • DOI

      doi:10.5194/amtd-4-6069-2011

  • [学会発表] 「みらい」でのMAX-DOAS 法による船上エアロゾル・ガス観測2012

    • 著者名/発表者名
      高島久洋, 入江仁士, 金谷 有剛
    • 学会等名
      Blue Earth '12
    • 発表場所
      東京海洋大学 (東京都港区)
    • 年月日
      2012年2月23日
  • [学会発表] NO2 variations over the remote ocean observed by MAX-DOAS on a Japanese research vessel2011

    • 著者名/発表者名
      Takashima, H., H. Irie, Y. Kanaya
    • 学会等名
      AGU fall meeting 2011
    • 発表場所
      San Francisco, USA
    • 年月日
      5 Dec 2011

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公開日: 2013-07-10  

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