研究課題/領域番号 |
23710056
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 博美 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (90588881)
|
キーワード | 国際情報交換イギリス / 国際情報交換マレーシア |
研究概要 |
ケーススタディーサイトの中で、今年度は主に英虞湾を4回訪れ、干潟・浅海域再生に関する会議の視察、現場視察、及びインタビュー、書類などでの情報収集を行った。英虞湾サイトにおいては、行政が主導で行う沿岸の総合的管理の会議とともに、干潟再生関係者会議にも参加し、実際に干潟再生に関わる際の壁や手続きの煩雑さについて情報収集、及びインタビューを行った。 2012年5月には環境社会学会(秋田県大潟村)に参加し、研究課題である諫早湾干拓と同じく大型干拓により環境の改変が行った大潟村の漁民・農民からの話を伺った。学会以外でも干拓博物館や街を訪れ、資料収集やインタビューを行った。2013年2月には、総合地球環境学研究所学術会議に参加し、今後文理融合で進められる環境学研究の形を推進するFuture Earthの議論の理解を深めた。 2012年11月5日には、名古屋大学においてドイツ・日本共同で開催された「景観デザインの新トレンド」国際会議において(German-Japan Bio Web City/Region Symposium “ New Trend of Landscape Design: Seamless connection of landscape planning and design from regional to site scales; the cultural context”)、以下の演題で研究成果の発表を行い、その語その発表をまとめた論文を書き上げた(2013年中にSpringer社より出版予定、“Social Perceptions of Wetlands: Implications for Environmental Decision Making”)
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は、自身が担当している教育プログラムの運営に多くの時間を割く必要があったため、研究が遅れてしまう結果となった。また平成24年度にイギリス及びマレーシアでのフィールド調査を行う予定であったが、平成24年7月に予定していたイギリス調査のカウンターパートの仕事の都合で延期となったこと、また平成24年11月に予定していたマレーシア調査のカウンターパートが体調を崩したことから、二つの海外フィールドワークが延期となった。 このため、平成25年度にはイギリス、及びマレーシアのフィールドワークを行うこととし、未使用額はその経費、及びデータ分析費用に充てることとしたい。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、サイト訪問を夏までに終わらせ、夏以降は研究報告書の執筆を集中的に行う予定である。データは、収集と並行して、書き起こしや分析を同時に行う予定である。今までの遅れを早めに取り戻したい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
サイト訪問や学術交流会での発表を行う旅費、協力者への謝金、事務補佐員への給与が研究費の使用の主なものを占めることになる。
|