製品・サービスの環境・社会・経済影響を評価するライフサイクルアセスメント手法(Social LCA)について、食料・農業分野に特化し、実践的評価手法と適用可能性を検討した。製品レベル評価として、タイと日本のコメ生産を例に、より精度の高い温室効果ガス排出量の推定および労働投入・生産コスト・地域経済といった社会・経済影響を考慮したLCAを適用し、手法整備により広く実施可能であることを示した。また、国・地域レベル評価として、将来の人口・世帯構成変化を考慮した食料消費に伴うライフサイクル環境負荷量の予測手法を提案した。
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