本研究では、ゲルの機械的特性、透明性、白濁度合いの評価に基づき、ポリマーゲル線量計用のゲルに放射線橋かけ技術により作製したヒドロキシプロピルセルロース(HPC)ゲルを、モノマーに2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とポリエチレングリコールジメタクリレート(9G)を選定した。HPCゲル、HEMA、9G、さらに脱酸素剤から成る新規ポリマーゲル線量計にγ線を照射すると、1 Gyで白濁を視認できた。ポリマーゲル線量計の白濁度合い(吸光度)は、10 Gyまでの線量増加に伴いほぼ直線的に増加した。HEMA、9G、脱酸素剤の組成比や濃度を調節することで、放射線感度を制御できることを見出した。
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