研究課題
若手研究(B)
本研究では、独自に開発したX線マイクロビームによる細胞局所照射手法を用いて、照射領域と細胞応答の関係、細胞質の放射線応答に関わる細胞内の情報伝達について解析し、細胞質が照射されている場合、照射されていない場合と比べてより低線量域からDNA修復系が誘導されていることを明らかにした。また、照射された細胞の周辺に存在する非照射細胞群(バイスタンダー細胞)中の不安定な細胞が、一酸化窒素を介した情報伝達によって選択的に排除されるメカニズムを明らかにした。本研究の成果は、放射線によるリスクを機構面から考える上で非常に重要であり、低線量放射線のリスクやヒトへの健康影響の評価において、重要な知見と考えられる。
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Photon Factory Activity Report 2013, Part A, Highlights
巻: (掲載確定(依頼稿))
Journal of Radiation Research
巻: 54 ページ: 1043-1049
10.1093/jrr/rrt068
公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター研究年報(平成 24年度)
巻: Vol.15 ページ: 31
巻: 53 ページ: 482-488
10.1269/jrr.11055
http://globalmedicaldiscovery.com/key-scientific-articles/inducedbystander-responses-reduce-spontaneous-mutations-in-v79-cells/