非可食バイオマスからの化成品等の新規合成技術の創出を目指した。海洋バイオマスの水熱マイクロ波加水分解では、抗腫瘍活性を有する低分子量フコイダンを水熱処理よりも低温かつ短時間で得られることを見出した。また、バイオマス水熱処理における中間生成物の一つである5-HMFの水熱電解処理では、加水分解生成物であるレブリン酸とギ酸を高収率で得ることができたものの、5-HMFの酸化体であるフランジカルボン酸生成速度は遅いことがわかった。以上、非可食バイオマスの迅速加水分解による分子量制御が可能であり、化成品素材の選択合成し得ることもわかった。今後、さまざまな化成品素材等を選択合成技術の創出が期待できる。
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