相分離過程にある溶液を反応場としたレーザー誘起光還元反応によって作製した金ナノ四角プレートについて,その生成メカニズムと光学的性質について調べた。レーザー光の照射時間依存性,及び遅延時間依存性から溶液中に存在する相のサイズによって金ナノ四角プレートの成長が制御され,サイズの均一性が比較的保たれたまま,レーザー光の繰り返し照射によって成長することが分かった。また,電子顕微鏡と暗視野顕微鏡を用いて,同一の金ナノ四角プレートを観測することによって,配向やサイズの違いによる金ナノ四角プレートの散乱スペクトルの変化について考察した。
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