チオール化した液晶分子が結合した金ナノロッドを創製した。TEM観察の結果、ナノロッド間に配列相互作用が働くことを確認した。表面の影響を除いて配列相互作用を調べるために、小角X線散乱(SAXS)測定を行った。散乱プロファイルを距離分布関数によって解析すると、ナノロッドのアスペクト比が増大するにつれて、側面間よりも末端間の相互作用が強くなることが分かった。ナノロッド末端に優先的に結合した液晶のシアノビフェニル基同士が静電的に相互作用して並び合っていると考えられる。外部電場を印加するとSAXS強度が減少した。以上により、電場方向にナノロッドを整列させることを実現できた。
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