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2012 年度 実績報告書

酵素固定化マイクロリアクターを用いる高分子の精密合成技術

研究課題

研究課題/領域番号 23710153
研究機関東海大学

研究代表者

山口 浩  東海大学, 阿蘇教養教育センター, 講師 (00466236)

キーワード酵素固定化 / マイクロリアクター / 高分子合成
研究概要

本研究では、酵素とカチオン性ポリマーであるポリリジンの複合体を分子間架橋することによりマイクロチャネル表面に酵素を固定化する独自の技術を応用し、長時間・繰り返し再利用が可能なラッカーゼ固定化マイクロリアクターを開発行うとともに、高分子合成に応用した。最終年度は研究計画に基づき、初年度に作製したラッカーゼ固定化マイクロリアクターを用いた高分子合成を行った。合成高分子の数平均分子量および分子量分布は、反応温度に依存すると考えられたため、先ず、マイクロリアクターの熱安定性を評価した。しかしながら、溶液状態の酵素よりも熱安定性が低下した。これは、酵素固定化時に用いた還元反応がラッカーゼの活性中心に存在する銅イオンへ影響したためと考えられた。そこで、還元反応を行わない条件で再度ラッカーゼ固定化マイクロリアクターを作製した。その結果、ラッカーゼ固定化マイクロリアクターは架橋反応による失活は見られず、酵素活性を保持していた。また、溶液状態の酵素よりも優れた熱安定性を示した。このマイクロリアクターをポリアクリルアミドの合成へ利用した。ラジカル分子は2, 4-pentandioneを基質として調製し、モノマー分子にはアクリルアミドを用いた。その結果、目的物であるポリアクリルアミドの生成を確認した。また、モノマー分子の流入速度、反応温度、重合反応部のチューブの長さと内径を調節することにより、合成高分子の数平均分子量および分子量分布が制御可能であることを見出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Enzyme-immobilized reactors for rapid and efficient sample preparation in MS-based proteomic studies2013

    • 著者名/発表者名
      山口 浩
    • 雑誌名

      Proteomics

      巻: 13 ページ: 457-468

    • DOI

      10.1002/pmic.201200272

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Protease-immobilized microreactor for rapid and site-specific affinity Tag cleavage2012

    • 著者名/発表者名
      浅海裕也
    • 雑誌名

      Peptide Science

      巻: 2011 ページ: 395-396

    • 査読あり
  • [学会発表] マイクロ化学デバイスを用いた効果的アフィニティータグ切断法の開発2012

    • 著者名/発表者名
      浅海裕也
    • 学会等名
      平成24年度 日本生化学会九州支部例会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      20120526-20120527
  • [学会発表] Laccase-immobilized microreactors for the removal of estrogenic compounds2012

    • 著者名/発表者名
      L. Lloret
    • 学会等名
      第25回 化学とマイクロ・ナノシステム研究会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      20120517-20120518

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公開日: 2014-07-24  

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