研究課題
本研究では、リユース・リサイクルによる製品の資源循環すなわちモノの流れに着目し、組立・分解による製品/素材の価値・利益の創出と、物流のエネルギー消費で排出してしまう配送・回収のCO2量の削減を同時に目指して、生産・物流の経済性および環境負荷の見える化と評価を行う。本年度の主な研究成果は以下である。1.使用済み製品のリサイクル分解システムのために、分解部品の選択によるリサイクル率および利益の両立と、そのもとで分解ライン・ステーション数の最小化を行う2段階設計を提案した。さらに、本設計法を携帯電話、パソコンと掃除機の3次元CADモデルに適用し、製品タイプごとの特性を定量的に示した。2.素材仕分け分解システムについて、溢れのある待ち行列としてのモデル構築や、製品構成や作業先行関係を考慮したシミュレーション分析により、システムの性能評価を行った。その結果、各ステーションに適切なバッファ配分を行うことで、スループットや素材回収率を向上させるケースのあることを示した。3.2国間のグローバル・サプライチェーンについて待ち行列としてモデル化し、リードタイムやその時間のバラつきを考慮したシミュレーション分析を行った。研究成果の一部は、国際会議・米国国内会議での研究発表のほか、査読付きジャーナルに論文が3件掲載された。また、会議参加に合わせて、新興国や先進国を訪問して研究者らと意見交換を行い、現地の最新事情の情報収集を行った。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
日本設備管理学会誌
巻: Vol.25, No.4 ページ: 178-185
Journal of Industrial Engineering and Management Systems
巻: Vol.13, No.1 ページ: 52-66
10.7232/iems.2014.13.1.052
Journal of Japan Industrial Management Association
巻: Vol.64, No.2E ページ: 293-302
http://tyamada-lab.inf.uec.ac.jp/