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2013 年度 実績報告書

火砕物の定置温度・定置時間見積りの新手法開発

研究課題

研究課題/領域番号 23710203
研究機関日本大学

研究代表者

金丸 龍夫  日本大学, 文理学部, 助教 (40453865)

キーワード火砕流 / 定置温度 / 岩石磁気 / 土色
研究概要

【最終年度に実施した研究の成果】
前年度までに採取・記載等を行った浅間前掛火山天明噴火吾妻火砕流の天然試料・加熱実験済み試料について,色空間分析および岩石磁気学的手法によるいくつかの分析を行った(一部は前年度までにも行っている).昨年度から引き続き行った色空間分析では,研究計画時に想定したとおり,加熱温度が高いほど,加熱時間が長いほど,加熱試料の赤色化度が天然試料に比べ増大する傾向がみられた.しかしながら,青みの程度を表す数値は,単調増加ではなく,比較的低温では,加熱後,一旦下降してから,加熱時間の経過に伴い,上昇する傾向が認められた.帯磁率は,一旦上場した後,加熱時間の経過により,帯磁率は低下に転じることが明らかになった.天然試料および上記のような特徴をもつことが明らかとなった加熱試料について,磁性鉱物(鉄酸化物)粒子を特定するための等温残留磁化獲得実験を行ったが,獲得磁化が一旦飽和した後,非常に不安定な挙動を示し,粒子種の判定に有用なデータを得ることが出来なかった.この原因について,実験用試料作成の問題および実験機材の問題などを検討したが,問題の解決には至らなかった.
【期間全体での研究成果】
上記のように得られた加熱実験結果は,研究計画時の想定をほぼ再現したものであり,研究計画想定が妥当なものであったことを示唆している.しかしながら,結果が発現する理論を確認するための各種実験は,上記のように,一部を除き成功とは言いがたい結果となった.加熱実験の結果だけをみると,対象とした火砕流は,700度前後で定置したことを示しており,旧来からの古地磁気学的な方法により得られる温度よりも高温での定置温度見積もりに成功した可能性がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Emplacement time interval and temperature estimation for the Agatsuma pyroclasitic flow, Asama-Maekake volcano, central Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Tatsuo Kanamaru, Kuniyuki Furukawa, Yuki Shimizu
    • 学会等名
      IAVCEI 2013 Scientific Assenbly
    • 発表場所
      Kagoshima prefectural citizens exchange center
    • 年月日
      20130723-20130723

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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