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2013 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎関連遺伝子多型の機能解析と治療効果への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23710225
研究機関九州大学

研究代表者

浅野 光一  九州大学, 大学病院, 助教 (40593893)

キーワード疾患関連遺伝子多型 / 遺伝子発現 / 臨床経過予測
研究概要

本研究は次の3つの研究から構成されており,各研究での実施状況を以下に記載した。
①疾患関連遺伝子多型の解析:ゲノムDNAの収集については,752例の潰瘍性大腸炎患者のゲノムDNAをすでに収集した.実験と解析に関しては,上記の752例のサンプルを用いてFCGR2A, SLC26A3,JAK2遺伝子領域の遺伝子多型の解析を行っている.FCGR遺伝子領域にはコピー数多型(CNV)の影響が存在し,single nucleotide polymorphism(SNP)の解析のみでは不十分であることが判明した.そのため,その領域のCNVの影響の詳細な解析を行い,その結果,FCGR2A遺伝子上のSNPとほかのFCGR遺伝子のCNVのハプロタイプが潰瘍性大腸炎と非常に強い関連があることがわかり、この結果を論文化した.
②疾患関連遺伝子のヒト組織での発現解析(遺伝子多型や腸管炎症との関連):潰瘍性大腸炎患者30名と対照群25名の血液と大腸組織からのゲノムDNA,mRNAの抽出,および腸管各所からの組織を採取した.さらに,現在, SLC26A3遺伝子についてはジェノタイプ
毎に発現量に差があることを大腸組織の免疫染色で確認しており,FCGRをはじめSLC26A3,JAK2遺伝子のmRNAレベルでの発現解析を行い、臨床経過との関連を解析し論文化する予定である.
③遺伝子多型、および、遺伝子発現の臨床経過との関連解析:既採取のゲノムDNAサンプル109名を用いてその臨床経過との関連を解析した.その結果,二つの遺伝子の多型が,潰瘍性大腸炎の寛解維持期間に影響していることが判明した.この成果は学会報告を行った。現在、論文化を行っている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Impact of Allele Copy Number of Polymorphisms in FCGR3A and FCGR3B Genes on Susceptibility to Ulcerative Colitis. Inflammatory Bowel Diseases.2013

    • 著者名/発表者名
      Kouichi Asano
    • 雑誌名

      Inflammatory Bowel Diseases

      巻: 19 ページ: 2061-2068

    • DOI

      10.1097/MIB.0b013e318298118e

    • 査読あり
  • [学会発表] Ulcerative colitis susceptibility variants at FCGR2A and 13q12 predict disease couse.2014

    • 著者名/発表者名
      Kouichi Asano
    • 学会等名
      Digestive disease Week 2014
    • 発表場所
      Chicago, USA
    • 年月日
      20140503-20140506

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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