研究課題
1. ウラシル異化代謝反応の基質/代謝物選択的多重共鳴NMRモニタリングマウス肝臓組織抽出液中での13C/15Nラベル化ウラシルの異化代謝反応を多重共鳴NMR法により解析し、夾雑物下で基質(ウラシル)/代謝物(β-アラニン)選択的に追跡可能であることを明らかにした。さらに、マウス体内における臨床薬剤(ギメラシル)が異化代謝反応に及ぼす影響を多重共鳴NMR法により直接評価することに成功した。2. 高感度多重共鳴NMR解析のための13C/15Nラベル化コリンポリマータグの開発実験動物のMRイメージングへの展開が可能な高い選択性と高い感度を有する革新的分子プローブとして、13C核, 15N核を集積化した生体適合性高分子タグ(13C/15Nラベル化コリンポリマータグ)の開発に成功した。本ポリマータグは、ポリマー化によりポリマータグ基準の1H-13C-15N 三重共鳴シグナル感度がnMオーダーに達すること、二重共鳴で問題となる内在性ノイズシグナルが完全に抑制できることなどを明らかにした。また、上述のポリマータグを用いて乳癌特異的抗Her2部分抗体を修飾することに成功した。3.ラベル化コリンポリマータグの多重磁気共鳴画像化多重共鳴NMR法を多重磁気共鳴画像化法へと応用することに成功した。溶液レベル(in vitro)、組織レベル(ex vivo)、さらに動物レベル(in vivo)において、ラベル化コリンポリマータグの多重磁気共鳴画像化が可能であることを明らかにした。詳細は投稿中である。
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