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2012 年度 実施状況報告書

相互作用解析による創薬スクリーニングのための微量試料用差検出NMRプローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23710273
研究機関横浜市立大学

研究代表者

高橋 雅人  横浜市立大学, その他の研究科, その他 (60392015)

キーワードマイクロコイルNMR
研究概要

本研究では、高分解能なスペクトルを得るために磁場均一度が重要である。特に、マイクロコイルNMRでは試料空間が小さいために室温シムでは磁場均一度調整を行うことができない。磁場均一度を調整する方法をさらに検討した。
本年度は、実際の製作と同時にシミュレーションによる形状の検討を行った。マイクロコイル断面形状と素材ごとの磁化率の違いを入力すると、得られるNMRスペクトルの線形を予測するシミュレーションを作成した。このシミュレーションにより、マイクロコイルのどの部分が線形に影響を与えるかを詳細に調べることができた。また、この結果の一部を取り入れてNMRスペクトルの線形の最適化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マイクロコイルNMRのスペクトルの線形を向上させることが本研究の残る課題である。昨年度までの結果からソレノイド巻きを改良した形状について試験を行いシミュレーション結果と比較した。これによりシミュレーションの妥当性を確認した。さらにシミュレーションを用いて形状の最適化の検討について製作方法を考慮に入れながらさらに進めた。

今後の研究の推進方策

シミュレーションによる形状や素材の違いによる線形の予測手法が有効であることがわかったため、今後はこれを利用して効率的に形状や素材の最適化を進めたい。またそこで得られた形状を実際に実現する手法についても検討を進める必要がある。

次年度の研究費の使用計画

次年度も、本年度と同様にプローブの部品や素材を中心に購入する。シミュレーションで求めた形状を製作する手法を実行するための機材や素材を購入したい。また、最終的には自動分注機一式も用意することも考える必要があるが、プローブ部品などを購入すると予算額の面で厳しい可能性がある。その場合は借りることや代替手段を検討したい。

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公開日: 2014-07-24  

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