骨粗鬆症治療薬として開発が期待されているリベロマイシンAを生産する放線菌のゲノム解析により、新規ポリケチド修飾酵素群が発見されてきている。その中で生合成反応産物の三級水酸基にサクシニル基を転移する酵素が見出された。本酵素は有機合成で困難な反応を生理的環境下で行うことが明らかとなっている。本研究は本酵素による反応機構の詳細を立体構造解析によって解明することを目的として行った。本酵素の結晶化条件を探索により結晶を得、大型放射光施設での回折実験を行った結果、1.8Å分解能に達するデータが得られた。今後構造解析をすすめ、構造の詳細を明らかにすることで反応機構が解明されることが期待される。
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