カブトガニの行動を短期・長期的に記録するためにバイオロギングとバイオテレメトリーの双方の利点を有効に生かした調査技術を開発し、沿岸域に生息するカブトガニの活動の周期性を調査した。加速度および深度データロガーと加速度超音波発信器をもちいてカブトガニの行動を推定した。その結果、カブトガニの活動には潮汐と昼夜に同調した0.5日、1日の短い周期があり、さらに月周期と年周期に同調した14日と365日の長い周期があり、沿岸環境の複雑な環境変化に同調していることが明らかになった。以上の結果は、沿岸域に生息する海洋生物がどのように環境変化に適応しているかを知る重要な資料となる。
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