• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

日本の対南米レアメタル獲得戦略-国際交渉と経済協力-

研究課題

研究課題/領域番号 23710304
研究機関青山学院大学

研究代表者

幸地 茂  青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (80406818)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードラテンアメリカ / 南米 / レアメタル / 日本 / 国際交渉 / 経済協力
研究概要

本研究課題は、研究代表者が国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)で開始した研究("Economic cooperation and ties between Japan and Latin America and the Caribbean"in ECLAC (2010), Latin America and the Caribbean in the World Economy 2009-2010)を発展させる一環として行っているものである。日本政府は現在、レアメタル(希少金属)の輸入元の多角化を急いでいる。日本企業によるレアメタル確保を支援するため、政府開発援助(ODA)や政府系金融を戦略的に活用しつつ、産出国に対しインフラ整備を支援するほか、包括的経済協力も実施している。本研究は、注目を集める南米諸国と日本のレアメタルをめぐる経済協力交渉を分析し、交渉全体の構造を把握するとともに、南米諸国との交渉における日本政府諸機関の調整上の特徴と課題を明らかにすることを目的とする。本研究計画は2年で実施する予定で、初年度には、日本国内で政府関係機関等でのフィールドワークを行い、支援体制の全体像を把握することができた。また、関連プロジェクトに関する最新の情報を入手すべく、アンデス共同体本部(ペルー)と米州開発銀行本部(米国)で資料収集等をおこなった。研究成果は執筆中であるが、本報告書ではさしあたりその意義を述べたい。ラテンアメリカのエネルギー・天然資源を必要としている日本にとって、レアメタルの事例は、個別の事例としてだけでなく、その他のエネルギー・天然資源開発への協力の在り方を検討する際にも示唆を与えると思われる。また、日本のODAをはじめとする経済協力そのものの有効性や戦略的活用を考える際にも役に立つ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

科研費の交付が決定されたのちに、東日本大震災の復興財源をまかなうため、科研費が30%カットされる可能性が指摘されていたため、当初の計画で予定していた南米でのプロジェクト調査を実施せず、日程を再調整して2年次に実施することにしたが、国際機関で多くの情報を入手することができたため、全体の計画はおおむね順調に進んでいると考えられる。

今後の研究の推進方策

南米におけるプロジェクト調査はすべて2年次にまとめて実施する。そのため、1年次の繰越額を南米での調査に充てる。現地調査を踏まえて、研究全体をとりまとめ、研究成果を発表する予定である。

次年度の研究費の使用計画

本研究は、海外でのフィールドワークに重点を置いているため、最も大きウェイトを占めるのが外国旅費である。次年度研究費の大半は、南米におけるレアメタル関連プロジェクトの現地調査に充てたい考えである。そのほか、研究成果を発表するための費用等も計上する予定である。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi