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2012 年度 実績報告書

開発と人口変動―ラオス中南部農村地域50年の比較

研究課題

研究課題/領域番号 23710311
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

西本 太  総合地球環境学研究所, 研究部, プロジェクト研究員 (60442539)

キーワード小集団人口 / 妊産婦保健 / ラオス / 国際情報交換
研究概要

本研究は世帯復元の手法により、過去の人口記録をもたない、ラオス中南部の農村地域における人口変動の復元を試みた。そうして得られた人口動態を地域の歴史や、人口再生産と食料生産にかかわる行動・制度の変容と関連付けて考察し、人口変動と環境変化の相互関係を地域の文脈において明らかにすることを目指した。
本年度は3回ラオスへ出張し、現地調査員とともに長期追跡データの整備に取り組んだ。2012年7-8月には、サワナケート県の山村20村を訪問し、住民5,000人分の人口データを更新するとともに、120村の村落保健ボランティアを招集し、各村の現状について聞き取りを行った。また、2012年9月には、世界銀行ラオス事務所などで研究分野・対象地域を同じくするラオス国内外の研究者・実務者と本研究の進捗と展望に関する詳細な情報交換を行うとともに、調査地で前回調査での聞き洩らしやあいまいな点に関する補足調査を行った。これにより、成果取りまとめに向けた重要な情報と知見が得られた。そして、2013年1-2月には調査地を再訪し6村169世帯で人口データを更新した。
これらの調査結果は、文化人類学会第46回研究大会(2012年6月23-24日@広島大学)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・共同研究「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」(2012年7月1日@東京外国語大学本郷サテライト)、また、長崎大学熱帯医学研究所・熱帯医学研究拠点研究集会「熱帯地域における人口登録・動態追跡調査システム(HDSS)を用いた複合分野横断研究」(2012年10月27日@総合地球環境学研究所)等で研究発表を行い、人口変動を通してみた地域史の特徴について討議した。同時に、調査結果に基づく論文執筆にも着手した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 「人口復元を通してみたラオス農村」2012

    • 著者名/発表者名
      西本太
    • 学会等名
      文化人類学会第46回研究大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20120623-20120624
  • [図書] 「人口規模、人口再生産・移動」、総合地球環境学研究所(編)『地球環境学マニュアル』2013

    • 著者名/発表者名
      西本太
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      朝倉書店
  • [図書] 「健康は誰のものか」『SEEDer―地域環境情報から考える地球の未来 No.7』2012

    • 著者名/発表者名
      門司和彦・西本太
    • 総ページ数
      88
    • 出版者
      昭和堂

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公開日: 2014-07-24  

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