本研究ではラオス南部の3つの農村地域でおこなった計441人の母親の出産歴調査に基づき、過去50年間における出生率、ならびに5歳未満児死亡率の経時変化を明らかにし、その人口再生産パタンの変化と各地域の社会経済的・文化的条件との関連の解明を試みた。その結果、とりわけ1990年代に始まる農村開発の地域的な特徴の違いが、各地域の現在の人口学的属性に大きな影響を与えていることが明らかになった。現在、この分析結果を論文にまとめている。また、分析材料にした人口データベース、ならびに調査分析手法のマニュアルをWebで公開すべく準備中である。
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