研究課題
若手研究(B)
本研究は、明治期における女子教育制度の編成を、西洋科学思想の受容という視点から考察したものである。女子中等教育の理論的根拠となったのが進化思想であること、「就学、結婚、出産」という女子のライフコースの創出は、生殖能力の管理を通して、日本人種の改良を意図するものであったことが明らかになった。男女別学、男女別カリキュラムの構築は、民族の進化と生殖能力の「効率的活用」という、国民国家形成の目的に基づくものだったのである。
ジェンダー