研究課題/領域番号 |
23710319
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
辻 泉 中央大学, 文学部, 准教授 (00368846)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 男性雑誌 / 内容分析 / インタビュー / 男性性 / ライフスタイル / ドイツ |
研究概要 |
平成23年度は、日本およびドイツで現在刊行されている男性ファッション誌を網羅した内容分析(共時的比較分析)を中心に行い、それと同時に、主要な読者や編集部に対する聞き取り調査、ドイツの事情に詳しい研究者からのヒアリングを予定通り行った。 まず、男性ファッション誌の内容分析(共時的比較分析)についてだが、日本およびドイツにおいて、現在刊行されている男性ファッション誌について、対象雑誌の全頁に関する内容分析を行った。ただし、データ化については、膨大な作業量となるため、1年分すべてではなく、内容面で特徴の出やすい8月号に特化しておこなった。またこれらの作業については、適宜学生アルバイトを用い、複数人のコーダーの目を通すことで、客観的な分析がなされるように心がけた。 次に、主要な読者層や編集部などに対する聞き取り調査についてだが、内容分析と平行して、男子大学生などを中心に、男性ファッション誌の購読状況や日常生活と男性性に関する聞き取り調査を行った。その際、主要な10誌を選定し、1誌あたり数名程度の対象者を選定した。 あわせてこれらの10誌については、協力の得られる限りにおいて、編集部に対しても、その製作過程や読者層の実態把握に関する聞き取り調査を行った。 またその他に、ドイツ・トリア大学大学院の博士課程に在学中で、同年には武蔵大学大学院に留学していた、ロナルド・サラディン氏より、ドイツ語雑誌の分析やドイツでの研究調査に関して具体的なアドバイスを受けた。それ以外にも、パソコンおよびスキャナーなどの必要な機器備品を購入し、これら分析資料のデータベース化およびその管理を効率的に行うようにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね目的にかなった進展といえる。分析対象とする雑誌の数量を若干減少させたが、その分、効率的なデータ管理のための機器備品を充実させることができたので、以降の年度においても、さらに研究が進展させやすくなったものと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、日本で刊行されている男性ファッション誌の中でも、主要な数誌に限定した上でのバックナンバーの内容分析(経時的比較分析)を中心に行う。また、主要な読者や編集部に対する聞き取り調査も継続する。 加えて、女性雑誌にもアプローチを拡大し、最新号に関する共時的な内容分析を行うととともに、主要な数誌に限定して、バックナンバーの内容分析も行い、比較対象としての検討を深めたい。 平成25年度は、ドイツに出向き、現地での資料収集および聞き取り調査を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は、まずは当初の予定通り、日本で刊行されている男性ファッション誌の中でも、主要な数誌に限定した上でのバックナンバーの内容分析(経時的比較分析)を中心に行うので、その資料代(コピー代)などが多くを占める予定である。加えて、上記の通り、女性雑誌にもアプローチを拡大するが、とりわけ数誌に限定するとはいえ、バックナンバーの資料集には多額の費用が必要となる見通しである。 この点については、平成23年度の分析対象数を減らしたことで、繰越金が発生しているので、それを充てんすることで可能と思われる。
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