研究代表者は、10年を単位とする長期的目標として、20世紀米国の哲学者、ウィルフリッド・セラーズの哲学体系をその詳細にわたって明らかにする研究に取り組んでいる。本研究において、研究代表者は、これまでの研究成果を発展的に継承し、若きセラーズの思想形成に影響を与えた哲学者たちとの相互関係に焦点をあてることによって、「セラーズ哲学の全貌をその詳細にわたって解明する」という計画を一歩先へと進めることを試みた。より具体的には、セラーズによる倫理的直観主義、批判的実在論、進化的自然主義の受容と継承のあり様を明らかにする、という成果を達成した。
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