研究課題
若手研究(B)
後世の禅宗諸派で祖師と仰がれた六祖慧能の言行録『六祖壇経』と、その関連資料についての考察をおこなった。特に『壇経』に収録される詩歌に着目することで、本書の成立問題と、本書の「心」や「本性」に関する考え方を検討した。その結果、『壇経』の散文部分と詩歌の部分とがしばしば不整合であり編集の痕跡を残すこと、「鏡の臺」や「心地」などの比喩表現が同時代の禅僧とはややちがった『壇経』独自の心性論を反映していることが明らかになった。
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集刊東洋学
巻: 107号 ページ: 48-67
真諦三蔵研究論集
ページ: 303-344
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/156062/3/Paramartha.pdf
仏教文献与文学
ページ: 60-91