研究課題
若手研究(B)
横光利一の小説『上海』は、新カント派の哲学理論の影響のもと書かれたことが判明した。新カント派は、多様性の中に普遍性を、普遍性の中で多様性を維持する理論を構築した。横光はその哲学理論を応用することで、「上海」が多様で異なる国民や民族を内包しながらも、同時に彼らが共存できる秩序を「上海」に見出し、小説として構成したのであった。「上海」は横光にとって文学理論そのものを表現する場所だったのである。
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早稲田現代文芸研究
号: 3 ページ: 74-90
号: 2 ページ: 133-152
日本文学
巻: 61-2 ページ: 26-36
文芸と批評
巻: 11巻4号 ページ: 21-44