研究課題/領域番号 |
23720130
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研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小川 陽子 松江工業高等専門学校, 人文科学科, 講師 (50512266)
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キーワード | 中古中世女流日記 / 中古中世王朝物語 |
研究概要 |
当該年度は育児休業取得のため科学研究費助成事業による研究実績はない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成23年8月26日より産前産後休暇および育児休業の取得に伴う研究中断となったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究費の次年度使用額が多くなったのは、平成23年8月より産前産後休暇および育児休業を取得したためである。これにより研究課題の遂行が当初計画より大幅に遅れているが、研究上の手法等に問題が生じたわけではないため、職場復帰に伴う順調な遂行が見込まれる。 本研究の推進には、現存諸伝本の奥書、書き入れ等の確認が必須である。昨今、インターネット上での古典籍画像の公開が進んでいるが、奥書や書き入れについては画像からでも十分な情報が得られる場合も少なくないため、実見調査の前段階として積極的に利用していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、中古中世女流日記作品の現存諸伝本の調査を重点的に行う。特に物語目録作成者およびその周辺の人々が書写ないし伝流に関わった作品(蜻蛉日記、紫式部日記、和泉式部日記、更級日記、建礼門院右京大夫集、中務内侍日記、十六夜日記)の調査を優先する。 具体的には、国文学研究資料館所蔵マイクロフィルムおよび同館をはじめとする全国の所蔵者によるインターネット上での典籍画像公開をできる限り利用する。いずれも利用できない伝本については、実見調査に赴く。このため、国文学研究資料館(東京都立川市)への出張、ならびに諸伝本所蔵先への出張旅費として、研究費の過半を使用する。 また本研究課題の遂行に際し、特に詳細な情報が必要と判断した伝本については、研究費を使用して紙焼き写真を作成し、当該伝本の本文を随時確認しうる環境を整えていく。
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