主に1730年代前半にロンドンで製作されたバラッド・オペラのうち、スコットランドを舞台としたスコットランド・バラッド・オペラを分析の対象とした。とりわけ、Theophilus CibberによるPatie and Peggy(1730)や、Joseph MitchellによるThe Highland Fair; or, Union of the Clans(1731)で用いられているスコットランド・バラッドに焦点を絞り、これらのバラッド・オペラが、親ジャコバイト的なスコットランドの知識人たちによるスコットランド・バラッド啓蒙という文脈の中で生成されいることを明らかにした。
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