現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究はおおむね順調に進展している。本研究課題は、日本においてまだ体系的に研究がなされていない英語ウェールズ文学研究の基礎を築くことを目的に掲げている。その目的を達成するためには、まずはどのような作家がいかなる作品を書いており、日本において紹介するに足るのかを知る必要があり、そのためには基礎的な文献研究が不可欠となる。現在まで、Raymond Williams, Gwyn Thomas, Owen Sheers, Alun Richardsらの作品とそれをめぐる批評の読解を進めている。これらの文献調査がいまだ論文の形はなしておらず、それは本研究課題の今後の課題である。研究の目的に掲げた、ウェールズの研究者との学術交流については、期待以上の進展を見ていると言ってよい。平成24度11月に行った、スウォンジー大学におけるアーカイヴ調査とシンポジウムへの参加においては、Raymond Williamsのアーカイヴでの文献調査だけではなく、現地の英語ウェールズ文学研究者たちとの情報交換を行うことができ、非常に有意義であった。本研究課題の目的達成に向けて、この研究者との交流関係を継続していく必要がある。
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