| 研究概要 |
最終年度である平成26年度は、主に在英の研究者との交流および情報収集と、成果のとりまとめに力を注いだ。前者に関しては、2013年9月18日と19日にイギリスのブライトンで開催されたコンファレンス"Raymond Williams, John Logie Baird: Television, Technology and Cultural Form"に参加して、カルチュラル・スタディーズやメディア研究を行っている研究者、さらにはウィリアムズと親交のあったTVプロデューサーなどと交流し、情報を得た。
そして、渡英しての情報収集、及び文献研究などを通じて、レイモンド・ウィリアムズの文化研究の遺産を継承し、現代の文化研究、さらには現代の政治的課題へのアプローチへとつなげている様々な知識人・研究者の姿が浮かび上がってきたが、その中でもとりわけ、研究者でもあり活動家でもあるヒラリー・ウェインライトという存在が、ウィリアムズと現代との結節点として非常に重要な役割を果たしていることが明らかになった。そのため、ウェインライトを軸にして、現代イギリスの文化研究、及び社会運動の状況についてまとめることで、当課題研究の一つの成果とすることとし、平成26年度に論文を発表する予定である。
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