本研究の目的は規範の生成と文学との関係をさぐることにあった。主にフランス19世紀の詩人・批評家ボードレールを中心に学校教育と文学、さらには文学作品の受容とその規範化という側面に注目し多くの研究成果を残すことができた。 4年の任期の間に学会等における口頭発表を7回(うち国際学会2回、招待講演1回)行い、研究論文7本(うち日本語論文4本、フランス語論文3本)を発表することができた。この分野は様々な領域が重なる学際的研究となるため、先行研究の数も限られている。そういった領域で今後の研究に繋がる多くの業績を残すことができた。
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